10年目のヨーロッパ周遊記

2009年の留学以来のフランス語学遊学。フランスの前にフィンランド、ロンドンにも滞在しました。旅はすべて滞りなく楽しいことばかり!少しの心残りもありながら無事日本に戻ってきました。

靴下

1207(土)

マダムとお別れし、宿へ戻る。

とりあえず昨日とは違う服に着替え、Yちゃんの元へ。

どうやら今日のホステルは満室。

今夜バスでバルセロナへ旅立つとのこと。

 

そっか、そっか。

 

短い時間だったけど旅は道連れ楽しかったよ。色々ありがとねー

ハグして来年はバルセロナでサッカーを観る約束をしてお別れ。

 

私は街へ出て買い物してからマダムとの待ち合わせの映画館へ向かうことに。

 

裏路地

昨日前通った時から反応していた私の嗅覚

えいや、っと入ってみるとそこはセンスの良い古着屋。

おおーさすが私!!古着屋には強いのよ!!

さっそく品定め。ふむふむ。

あ、このグリーンのコート可愛い❤️

と思ったが、うーんちょっと飽きるかな?

なんとカナダグースもあるではないか!

 

革ジャンもあるし、セーターもあって・・・

 

しかし私のアンテナは入り口付近のファーベストと一緒にかけられているグレーのコートに反応している。

 

このファーを外しとりあえずグリーンのコートと一緒に試着。

 

やっぱりビンゴ!!このグレーのコートお買い上げ〜

冬はベーシックなコートにカラーの小物でアクセントを利かせてみよう。

いそいそとホテルでコートを着て映画館へ。

 

マダームがお友達とお話中。

そして渡されたもの・・・

 

袋に入った靴下・・・

 

「私のじゃない!Yのだ!」しかし彼女はすでに旅立ってしまっていた。

 

しょうがない、バルセロナで渡すとするか。こりゃまいった。来年バルセロナ行き確定‼️

 

マダムは所用で映画は観ないそう。

ここでお別れ。

 

ありがとう😊また会いましょうと伝えてビズ

 

そして1人になった。元どおり。

でもボルドーで新しい知り合いができて心はほっかほか。

 

 

 

 

 

ああ生牡蠣

1207(土)

さて、ぼちぼち起きてきた私たちはご夫婦を若干お待たせすることに。

朝食をいただき、市場へと出かける。

 

本当はもう少し遠目の1番有名な市場へ行くはずが間に合わないと見たのか?

近くへ行くことに。

 

昨日からとにかく牡蠣を食べたがっていた私たち。

マダムは苦手とのことで申し訳ない、この日本人だけでいただきます!

 

できたてなのかまだ真新しい洒落た市場。

マダムオススメのチキンのお店は閉店していた模様。残念そう

 

さて、生牡蠣。

1人6個は多い?ということで3個3個でシェアすることに。

うんフレッシュ!!!そしてレモンをかけて頂くスタイル!!

最高!!!この季節ならではのガストロノミー

 

満足し、隣のワイン博物館へ。

ワインを買うのは今回諦めているのでふむふむと眺めるだけ。

 

帰り道にアウトレットモールがありそこでYちゃんはセーターをお買い上げ。

マダムはまた別の日に来るって言ってたなあ。

 

さあて楽しいかったお泊まり会もこれで終了。

お別れかとおもいきや、17時半からのポランスキーの映画を一緒に行くことに。

なので、いったんお別れ。

 

素敵なご夫婦(厳密には事実婚

素敵なインテリア

素敵な趣味

 

私の将来像が描けた!!

 

 

 

トキメキ

1206(金)

マダムと合流し、まずは船に乗りましょうということで市内の運河を走る船に乗り込む。

ところがチケットも何も持たない私たち。マダムが2人分払ってくれた泣

 

今日はどんより曇り空。

うん、日本でも見慣れてる笑

対岸に渡り、また元の場所に戻ってくる。

こうやって地面から離れて水上にいるだけで気の持ちようが変わるもんだ。

 

さて、観光はだいたいしたので直接お宅へ向かうことに。

 

夫婦に誘拐され郊外へ連れて行かれると勝手に考えていたが、

なんとアパートは旧市街から離れた新興地域にあった。

隣はスタートアップのオフィスがあるそう。

 

早速お宅に・・・

息を飲んだ。

 

な、なんて素敵なインテリア・・・・。

めっちゃ広い。。。。

 

アジアのオブジェが至る所にある。

中国、韓国、日本代表はこけし

本もたくっさん!!

しばし見惚れてしまった。

 

キッチン、そして2階へと続く階段へ。

アパートの最上階だけ特別に2階建仕様。階段にも花瓶が・・・

おしゃれ

 

私たちの寝室。

気を利かせて?クッションは和柄

たまにあるアジア人向けのお客さん用カバー

 

前は総漢字柄のシーツだったっけ笑

 

モノが多いのに何故かすべて調和していてまとまっている。

なんでだろう?

 

そしてシック

 

空間の使い方が3次元なのか、立体的に物が配置されている気が。

私の場合(日本人)の場合いかに並べるか、に焦点がいってるけどそれとは違うよな

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夕食は全てマダム手作りの品。

サラダ、トマト、生ハム、エビ、キッシュ、美味しいバゲット

ボルドーの赤ワイン(めちゃくちゃ美味しい!)

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食後のゼリーもマダム手作り。

ゼリーとはいえど固めて砂糖が塗されていて手掴みできるもの

最初は苦手だったけど、だんだんハマってきた

なんだか羊羹みたいだなって思ってたら、日本のお菓子のパッケージを見せてくれた。

羊羹のパッケージ笑

好きなんだって!あんこ大丈夫なの?少し意外だった。

 

その後お紅茶を飲みながら、あの本が面白い、この作家はどう、

とお互いの国の文学談義に花を咲かせる。

 

驚きはマダムが結構日本文学を読んでいたこと。

林芙美子永井荷風安部公房夏目漱石をご存知!

しまざわあき、という女性作家は全てフランス語で書いているらしい。

憧れだーあと何十年かかるだろうか・・・

 

一通り話終え誘拐される疑いも杞憂に終わり

眠りへとついたのであった・・・

 

 

 

旅のハイライト・・・その前に

1206(金)

なんやかんやで旅もあとわずか。

そして今回のハイライトはトゥールでスペイン人に再会!ではなくボルドーでの初対面の方のお宅訪問となりました。

 

1、パリで出会ったご夫婦との会話が思いの外はずみ、遊びに行く役束をとりつける。

2、我に返りやっぱ怪しい人達じゃないかと疑い始める。

3、1人で行くのは怖いから友人と一緒に行きたかったが、あいにくのストで交通手段がない。

4、不安で眠れぬ夜を過ごすが、偶然ボルドーで連れができる。

5、カフェで偶然夫婦に再会し連れと一緒に遊びに行く。

 

今日は6番目、さてどんなお泊まり会になるのか?

 

待ち合わせの約束は夕方なのでそれまでおのおの観光をすることに。

私はボルドー地域の歴史がわかるアキテーヌ美術館へ行き、その後買いものをすることに。

 

まだ開館まで時間があるのでとりあえずスーパーで化粧品などを見ることに。

トゥールのモノプリになかったヘアオイルをゲット!今後の備蓄として2本買う。

次に来るのは(おそらく)夏だから??それまで持つでしょう。

もう、このオイル以外浮気できないわー

 

カバンが重くなったところで美術館へ。

受け付けで英語?フランス語?と聞かれる。

ーフランス語で

国籍は?

ー日本

 

すると後ろのお姉ちゃんが日本語で話し出した。

そうそう、ボルドーには日本語学科があるんよね。

まだ2年生ということで初心者レベルだったが、ロッカーまで案内してくれた。

 

この美術館、ボルドー地域の歴史ということでラスコーの壁画まで網羅されている。

そしてラスコーの現物まであった!!

なんという鮮やかさ!線がはっきりわかるし、そのうえ絵も上手じゃない??

なんと、原子時代からフランス人はアーティストだったのね。

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俄然同窟に興味持ち始めましたわよ!!

次はボルドーついでに行ってみるか!!

 

お昼はそんなにお腹が空いていないので連れのYちゃんと合流し、

ちょっと裏道のおしゃれブティック街を散策し(ユニクロもあった)

待ち合わせの劇場前広場に行くことにする。

奇跡の続き

1205(木)

 

ボルドー観光!

おばんの朝は早い笑

 

若い子を置いて市内観光へ。

まずは大聖堂。おーでかい!そしてとんがり屋根。これは一体何という様式でしょうか?

そして路面電車の軌道に沿って歩き、大劇場前まででる。で、ZARAやH&Mが立ち並ぶ商店街を下ってホステル近くに到着。

こんなところにカルフールコンビニがあったのね!昨日は暗くてわかんなかったわ。

 

まあ、朝は名物を食べるとして、カヌレ店へ。

コーヒーに小さいカヌレが付いてくるらしいのでとりあえずカフェオレ。

小さい子がオレンジジュースを飲んでいる。

ママがここでお仕事してるのね。今からばあちゃんに連れられて幼稚園へ行くらしい。

 

カフェオレにカヌレ

フランスで久しぶりに食べるカヌレ。外が大分さっくりした食感だな。

ストラスブールにいた時、ウンジュがよくポールで買ってたけっけ。

懐かしい。

 

ホステルに戻るとようやく女の子が起きた模様。よく寝る!若い!!

せっかくだから夜一緒にしない?という話になり昼は途中まで一緒にぶらぶらすることに。

まあ、行くあてもそんなに無いんだけど笑

 

そういえば今日はストライキに合わせてデモ行進もあるんだ。

暴動にならなきゃいいけど、少し心配・・・

 

彼女の出発に合わせ街を一緒に歩き、本屋へ入る。

この本面白い、あの本も、なんて色々教えてくれたが物凄い読書好き。

将来作家になりたいそう。へー

私もあらんかぎりの知識を総動員し、フランソワ・ヴィルエイガンスの「母の家で過ごした3日間」を紹介。

彼女オススメのアメリー・ノートンの本などを購入。

彼女からはいろんな刺激がある!!楽しい!!

 

かれこれ1時間は本屋にいたのか。

そのまま街へと向かうと公園にでた。腹ごしらえしようとケバブを食す。

やあ、ケバブ食べる私、若い。

近くではアンティーク店が並んでいるが、人気がないなあ。

 

いつからか警察が集まりだし道を封鎖している。

おおーデモか??

大通りを歩いていると遠くから人影が。

途中爆竹が鳴り出す。ぎゃん、怖い。

 

そしたら連れのYちゃん、「スペインでよく参加してたので・・・」とへっちゃらな様子。

いやあ、デモ初心者には怖いですよ・・・

あっという間にデモ隊に巻き込まれてしまう。

いてもたってもいられず逆走を始める私。「やばい、でよう!」

「カバン気をつけて!擦られます!」

なに、この期に及んでスリまで発生?

心臓1m縮んだわ。

 

通りを抜け、なんとか一安心??

デモー怖いー。

しかしさすがフランス。権利を主張して、ギロチンも辞さない覚悟ですな。

 

コンテンポラリー美術館で鑑賞後ノートルダム聖堂を見学。

その近くのカフェの壁に吊るされた熊に大爆笑。

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あんまりお腹空いてないんだよね。とお互い言いながら

休むためカフェでお茶することに。

昨日からチェックしていたGoogleによる星評価4つのカフェへ。

店内にいきなり「愛」の書が。

レジの方も日本人。パティシェが日本人?夫婦経営?

立地も良いし頑張ってるねー!

私はカフェ・アロンジェ、彼女はショコラショーを注文してお席に着きますか・・・

丁度テーブルが空いていたので荷物を下ろして、ふと横を見ると!!

 

あ!!!!

パリで出会ったご夫婦!!!

Bonjour、私よ、ほらパリで出会った日本人!!」

と食い気味で話しかける笑

「偶然ね!」「ここは素晴らしいわ!」「この子はスペイン語を話すの!!」

とめっちゃ盛り上がる笑

 

私は、このご夫婦を疑っていたのだった・・・・。

 

お家に招待されたは良いが、誘拐され??、遠くの田舎に連れて行かれ??

最後は帰れなくなるのでは???と謎の心配をここ2日間していたわけだが笑

 

むしろ、私の方がこの夫婦に疑われていたんじゃね?くらいに顔を覚えられていなかった笑

 

まあ、そんなこんなで偶然の再会を祝い、お店を出た後も街の中心地まで送ってもらった。

こうして明日、安心してお泊りに行けることになったのだ。

 

 

 

 

 

ボルドー 初日2

1204(水)

部屋は2段ベッドが4台の8人部屋。

しかし、ひと気がないな。

西洋人が2人いて1人は早くもシャワーを浴びている。まだ8時前じゃね??

もう寝るの?と思いきや、メイクバッチリ。

夜のお出かけか〜風邪ひかないでね!

 

さ、私は早々にシャワーして休むとする。

シャワーを浴びて部屋に戻ると私の向かい側に人が。

アジア人・・・

この場合の挨拶は、とりあえず「ハロー」

そのあとに「日本人ですか?」

 

「そうです」

笑顔で顔が二っとなる女の子。若い。。。?

とりあえず

 何日泊まりますか?

 どこから来ました?

などど質問。

 

どうもラスコーの洞窟やトゥールーズを周ってきたよう。しかも今バルセロナで職探しをしているとか。すごい!!

バルセロナといえばバルサ!!

私が、久保建英について熱弁しだすと

「私関連の仕事してます」などと曰う。

なんですとー???

 

直接の関わりではないが、スペインの情報を日本のテレビ局に卸す仕事で通訳もしているらしい。

久保くんの小さい時のスペイン語のインタビューを翻訳したことあるらしい。

今は在宅で仕事をしているのと、バルセロナで職探ししているらしい。

 

へー面白い!!なんとなく意気投合したかな??

とりあえず今日は新しい寝床で寝るとするか。

なんか、お話しできる人がいると安心。

 

 

ボルドー初日 1

1204(水)

 

トゥールからボルドー行きのTGVに乗り込む。

訳ももわからず?というかdu cote de cote という座席のチケットを買ったところ、どうやら向かい合う座席のことだったらしい。

私の斜め正面には黒人系の男の子。

移動中ずっと携帯で話をしている。何かの契約のことらしい。

横のコンパートメントの男の子とも会話しているので連れなのかな?

 

しばらくして連れが先に降りる。

正面の男の子は寝たまま。

 

駅が過ぎて、質問される。「ここどこだ?」

「いや、私も初めてでわからん。」

なんて言ってたら横の男性が助けてくれた。

 

そして電車は進み。

車窓からは相変わらずのどかな景色。

牛やら馬やら丘やら小さな家やら。初めて見たときは感激したモノだが、割に見慣れてきた。

 

男の子がソワソワしている。

なんか不安そう。先程助けてくれた男性は寝ているので聞くに聞けなさそう。

 

はいはい、私の出番ですね。

紙をみせられ、降りたい駅を教えてくれた。

駅名はわからないので到着時間を頼りに、次だよ、もうすぐだよ、となんとか伝える。

初めて降り立つ土地で彼は何を始めるのかな?

 

後ろから何やら口論が。

赤ちゃん連れのお母さんと、中年女性が口論している。

どうやら赤ちゃんがうるさいかバギーが邪魔か、そんなお話のよう。

お母さん「1等車のチケット持っているならそちらに移動して」とおっしゃっているよう。

おばさん、あんた自分の買ったチケットの場所に座りなさいよ。

周りも呆れてるわ・・・

 

ようやくボルドー到着。

いや、ホテルまでは気が抜けません。トラムを乗り継ぎ旧市街地を進むと・・・

なんと、めっちゃ中心地にホステルがある!!しかも目の前の広場にはクリスマスツリーが🎄

 

さて、受付。おー早口やん・・・。全然聞き取れへん。

こっちのフランス語も通じてない模様。

とりあえず、金曜の夜をキャンセルし、土曜夜を追加して宿泊した旨を話すがキャンセルできないとのこと。

んじゃいいや、荷物だけ置かせてもらって追加でベットを予約。

 

うんうん、噂通り綺麗なホステル。